カラマーゾフの兄弟。

先日、男子高校生が父親を殺そうとしたニュースがありましたが。そのニュースを聞いて、『カラマーゾフの兄弟』の「父殺し」を思い出しました。
カラマーゾフ‥といえばドストエフスキーの言わずと知れた名作。私はロシア文学には全く興味がなかったのだけれど、亀山郁夫の新訳が売れているらしいと聞いて、去年数ヶ月かけて読みました。
とりあえず、インパクトはすごい物語。父殺しはもちろん神の存在の有無とか、難しい部分もたくさんある物語なのだけれど、登場人物が個性的で生き生きしていて、ストーリー展開も勢いがあって。訳も自然な口語体で読みやすかった。
物語の大きなテーマであるキリスト教がそんなにメジャーな宗教ではないここ日本で話題になるほど売れるのは、やっぱり物語の力なんだろうなぁ。。数日でさくっと読める小説も良いけれど、こういう骨太な古典も良いものです。