Don't cry for me Argentina〜♪

劇団四季の、『エビータ』を観てきた。エヴァ・ペロンという女性の一生を描いたミュージカル。エヴァは、貧しい生まれながら、強烈なバイタリティと色仕掛け(?)でアルゼンチンの大統領夫人にまでのしあがった女性。


歌のメロディーが、とても綺麗だった。有名な「アルゼンチンよ、泣かないで」をはじめとして、さすがアンドリュー・ロイドウェバーという感じ。ミュージカルとしても、語り部役のチェ(・ゲバラ)以外は台詞がなくて歌のみ、という歌重視のミュージカルだし。


キャストとしては、主な三人が圧巻。エビータ役の井上智恵さん、チェ役の芝清道さん、ペロン役の下村尊則さん。特に男性二人の演技の深みが印象的でした。


ただ、一つだけ辛口評価をしてしまうと、最後の方がストーリー的にやや冗長な気がした。終わりそうで、終わらない・・というか。。第一幕の方が、テンポがよくて面白かった。あと、ストーリーに関連することでは、政治のあり方について何だか考えてしまった。貧困層に対する福祉政策ってどうあるべきなんだろう、政治家の人気って何なんだろうって。エヴァは金持ちから金を巻き上げて、貧困層にばらまいたけれど、効果はなかったようだ。そして、貧困層からは絶大な支持を得ていたけれど、台詞(歌だったかも)にあったように、「人気があることと良い政治をしていることとは違う」。うーん。政治を専攻する者の端くれとして、観劇をしながらもそんなことを必死で考えたりもしてしまった。。


マドンナがエビータを演じた映画も評判が良いみたいなので、借りてきて観ようかと思う。